カクテル紅茶館の事件簿録


「ですね」

親しみを込めて話しかける織原先生とは裏腹に、先輩はそっぽを向きながら素っ気なく返答する。

「私はずっと百合ちゃんとお話したかったんだ」

にっこりと微笑みかける織原先生に心動かされたのか、先輩は小さくため息をこぼしてから織原先生に向き合った。

「ここまで来たし時間もないから言うけどさ、美和ちゃんと話したかったのは私だから!

それなのに......。どうして......。

せめて私が卒業するまではって、あの学校に通ってるうちはって思ってたのに」

先輩は外にいるのも忘れたかのように人目も気にせず半泣きだ。