カクテル紅茶館の事件簿録


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まだやっと日が昇り切ったばかりの午後一時少し前。

私たちは個展会場から少し歩いた場所にあった静かな喫茶店に来ていた。

「なんだか久しぶりね」

これは織原先生の声。

いまの私たちとは、織原先生、先輩、ヌイ、私の四人のことだ。

ヌイと私が展示作品を一通り見終わったところで織原先生に声をかけられた。

そこで「ここだと話せないから」と、私たちはここまで連れてこられた。