カクテル紅茶館の事件簿録


真っ直ぐ向けた視線のすぐそこには近すぎるほどの距離に先輩の長い髪があった。

そっか。

あんな風に暴言を吐く人でもこの光景には魅了されるものなのか。

そう思ってすぐ、ある違和感に気づく。

先輩は微動だにせず、ただ真っ直ぐ先へと視線を投げている。

それはさっきの私とは全く違う反応だ。

「あっ」

意味を理解した私にヌイは「シー」と指を立てた。

それから私たちは展示されている絵画を見て回った。

私たちって言うのはヌイと私の事。

その間、先輩は展示室の真ん中にある椅子に腰掛けてある一点を多続けていた。