カクテル紅茶館の事件簿録


校長先生ってば格好いいこと言うじゃん。

校長先生の話は全校集会やら長期休み前やらそんな時しか聞く機会がない上に、校長先生とは総じて大した内容を話さないと思い込んでいた私はいままできちんと校長先生の話に耳を傾けたことがなかったことを反省した。

「それにね、私がいない間は知り合いのカウンセラーさんに臨時でここに来てもらうようにするって約束もしてくれたのよ」

それでもう安心なはずなのに、織原先生はそこまで話すとまた一段と表情を暗くする。

「先生?」

私の心配は表情から漏れ出ていたのだろう。

織原先生は困ったように微笑んだ後、切り替えるように表情をあかるくした。