カクテル紅茶館の事件簿録


そう話す織原先生の目は宝石みたいに輝いていた。

その先生を心から慕っているのが伝わってきた。

「でね、いつか私も先生と一緒に心理の本を手がけてみたいなって思ってたのよ。

まあ、先生は有名な学者さんでもあるし私が一緒になんて夢のまた夢だってわかってたんだけどね。

でも、思うくらいはいいかなって。

そしたら、つい先日その先生から新書のお手伝いに誘ってもらえたの。

内容的にお手伝いするなら世界中を飛び回って少なく見積っても半年はかかるって言われたわ。

それを聞いて私は喜びしか感じなかったの。

だって半年よ?それも短く見積って半年。

その間ずっと先生の傍で人の心について学べるんだもん。

……でもね」