そんな人がいまの仕事を休むとか、ましてや辞めるだなんてとてもじゃないけど思えない。 ……思えないんだけど。 「ふふ。バレちゃった?」 先生はやけに片付けられた部屋を見渡しながら笑う。 そう、ここは綺麗すぎるのだ。 棚にはほとんどなにも置かれていない。 机の上も綺麗に整頓されているというよりはノートパソコンが一台置かれているだけで使わないようにしているって感じだ。 「瑤ちゃん、私ね夢が叶ったの」 織原先生は部屋から私へと視線を移してゆったりと話しだす。