カクテル紅茶館の事件簿録


「タマちゃんもなかなかに鋭いね。

でも大丈夫だよ。あの子の顔は僕もちゃんと見てた。

大丈夫。落し物を届けたからってまだ終わらないよ。

僕たちはほんの少しでもあの子と関わりを持ったんだ。

大丈夫。ちゃんと最後まで見届けるよ」

「ヌイ、ありがとう」

きっといままでのように、ヌイは先輩の抱える痛みも解決してくれるだろう。

「ふふ。タマちゃん?

そこは『ありがとう』じゃなくて『頑張る』じゃないかな?」

「え?」

ヌイは楽しそうに声を立てて笑う。