カクテル紅茶館の事件簿録


「待ってよ。それ、本当に君の?」

「は?そうだけど……、だった何?」

「いや、もし間違えだったら本当の落とし主が困るだろうなって。

その教科書って三年生のものでしょ?

そうじゃなくても教科書をなくすなんて困るに決まってるもの」

「私が私のだって言ってるんだからこれは間違えなく私のだよ」

「でもさ、念のためちゃんと確認してみてよ」

落とし主であろうその子は一刻も早く家に帰りたいのか、面倒臭そうにしながらも乱暴に中身を確認する。

ページを捲り、中を確認するその女子はその顔に痛みに耐えているかのような表情を浮かべていた。