「ヌイ?やっぱりもう誰もいないんじゃないかな?」 「んー?」 全く気の抜けた声だ。 ヌイのこの落ち着きは一体何年来のものなのだろう。 「本当だ。いい感じに誰もいなくなってるね」 学校の周りにあるのは何軒かの家だけだ。 だから登下校の時間以外は基本的にここを歩く人はそういない。 この時間になってしまえはほとんどここは無人の世界だ。 「いい感じって……。 誰もいないんじゃここに来た意味ないんじゃない?」