「タマちゃんたら大人みたいなこと気にするんだね。 大丈夫。僕だってそこら辺はきちんとやってるよ」 「でも!」 反論しかけたその時、 ーポロロン。ポロンポロン。 なんとも形容し難い鐘の音が鳴った。 私はその音をキャッチすると瞬時に入り口を確認。 そこにはまだ年端もいかない男の子が不安げな表情を浮かべて立ち竦んでいた。 「いらっしゃいませ」 不安げな少年に優しく声を掛けて歩み寄ったのは私だった。