カクテル紅茶館の事件簿録


「そうだねぇ。和むねぇ」

「ちょっと!私は本当に気にかけてるんだけど?

だいたいこの店の切り盛りはどうなってるの?」

ヌイの態度が気に食わなかった。

私がここへ通い出して早三日。

その三日の間に来たお客さんは一人。

その一人は私だ。

なのにヌイは私からお金を取ることをしない。

「僕の紅茶を気に入ってくれたのが嬉しいから」

とか言って頑として受け取らない。