カクテル紅茶館の事件簿録


「いやいやいや、どう考えてもバカだろ。

親の人生は親のもの。お前の人生はお前のもの。

なのに人の期待に応えるために音楽を諦める?

は?

どうしてそんな答えになるのか俺にはさっぱり分からないね」

「だからあんたは底辺だって言うのよ!

私はそれこそ物心つく前から二人に期待されて来たの!

この命を始めた時から、まだ人の形もしていない細胞でしかない時から、ずっとずっと。

まあ?

底辺を生きてるあんたには想像もつかない世界でしょうけどね」