カクテル紅茶館の事件簿録


「どうしてだ?」
「どうして!」

ギターの男と少女の声が重なる。

ヌイはニヤニヤしながら二人を交互に見やった。

「僕が希について知ってるのはさっきも言った通り調べたからだ。

僕は中途半端が嫌いだからね。調べるならとことんまで調べるのさ。

で、希が夢を諦めるのにはちゃんと理由はある」

ヌイは一度言葉を切る。

男は息を詰めてその先を待っている。

少女は半ギレと諦めが混ざったようなため息をついていた。