カクテル紅茶館の事件簿録


その全てを誘発した当の本人ヌイはその場に似つかわしくない笑みで立っていた。

「なに笑ってんだよ」

私の視線に男もヌイのあらぬ表情に気づいたらしい。

つまり、次なる男のターゲットはヌイに設定された。

「だって嬉しいじゃないか。

昨日までの二人は会話なんて一度もしたことがなかったのにいまこうして話してる」

「は?やっぱりお前かなり頭沸いてるよな。

俺はこんな奴とは一生口を聞かない方が良かったさ」

そこでふと、男は何かに気づいた素振りを見せた。