カクテル紅茶館の事件簿録


「はぁ」

とは思うものの、私はいつもタダで美味しい紅茶をご馳走になっている。

しかもついさっきも。

「逃げられても文句言わないでよね」

念のためそれだけは了解を得る。

だって、私はあの子とは完璧な他人。

私だったら逃げるだろう。

「タマちゃんなら大丈夫」

なのにヌイは根拠のない自信を持っている。

……いや、ヌイのことだ。

もしかしたら何かしらの根拠があるのかもしれない。