カクテル紅茶館の事件簿録


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「あのは全く驚いたぜ!」

彼は広場の中に響く大音量の声で演奏の時よりもたくさんの視線を浴びて時いる。

路上ライブと言うものはもっと長時間演奏して、それでもってどれだけの人に聴いてもらえるかが最重要項目なのだと思っていた。

だけどそんな思い込みとは裏腹に、彼はヌイも弾いていたあの曲を弾き終わるとそそくさとギターをしまった。

それからなぜか私たちは円形のベンチに移動して各々が鳩や道行く人を眺めながらポツポツと会話なんてしていた。

そんな中、話題はもちろんあの譜面のことになり。

その途端、彼は大きな声で過去の驚きを表現しだしたのだ。

全く、これだからイケイケな人種は苦手だ。