あれは誰の目だったっけ? 考えている内に曲調が変わり聞いたことのある音色が耳に届いてきた。 「あれ?これって……」 「さすがタマちゃん。気がついたね?」 やっぱり。 これはヌイがカクテル喫茶店で奏でていたのと同じ音色だ。 でも待って? 確かあの楽譜って、 「あれってこの人のだったの?」 「シー」 ヌイは小さく息を吐きながら指を口元へ当てている。 それを見て、私はコクリと小さく頷き、再び視線を男性へと戻す。