カクテル紅茶館の事件簿録


格好いいと素直に思った。

パーツパーツは整っているけどトータルの見た目は中の上。

着ている服は地味なジーパンに黒いだけのパーカー。

点数をつけるなら七十点。

それなりだけど他人を惹きつけるほどの華はない。

けれど流石自分で言えるだけはある。

楽器なんか無知な私が見てもその弾き方は綺麗だ。

専門的な技術は分からないけど、知識なく見る分にはその男性の弾き方は本当に丁寧に感じる。

だから思わず格好いいなんて思ってしまう。

隣に立つヌイを見ると真剣な顔でその男性をみつめている。

私はその目を、ついさっきどこかで見かけた気がする。