カクテル紅茶館の事件簿録


「俺は夢追い人ことレン。

声と音で世界を惚れさせるのを最終目的に活動してるんだ。

はっ!あんたひっでー顔。

そんな顔してないでまあ取り敢えず聴いてけって。

ってかそのつもりだろ?」

忙しい人だ。

さっきまで私に話しかけていたのにきちんと終わらないまま今度はヌイに話しかけている。

「おっし!さっそく初めて行こうか!」

その男はヌイの頷きを確認してから指を弦の上に置く。

ジャーン!

衝撃的だった。

目の前の男性はさっきまでのヘラヘラはどこかへ投げ捨て、その瞳に力強い熱を込めて音を奏で出している。