カクテル紅茶館の事件簿録


「そうだね。ウチは、そうだなぁ。

本当にどこにでもあるような普通の家だよ。

お父さんも普通の会社の年相応の中間管理職。

お母さんは保育園の先生。

ペットはいなくて、兄弟もいない。

で、唯一の子供である私はこれまた平均学力の変哲も無い高校生」

「素敵だね」

「そう?本当に普通だよ」

「うん。とても普通だ。

でもね、その普通が一番尊くて難しいとは思わない?」