「お待ちどう様」 蜜のような香りに誘われてカップへと視線を移す。 「綺麗……」 白と銀のカップの中には鮮やかな金色の液体が、ゴールデンリングを作って私を待ち構えてくれていた。 「リングがここまではっきり見えるのはこの茶葉特有のものだなんだよ」 「すごい。 話には聞いたことがあったけど、実際に生でゴールデンリングを拝むのは初めての経験だよ」 「拝むかぁ。タマちゃんは本当に紅茶を愛してるね。 だからこそ、僕もタマちゃんの為にお茶を淹れるのはとても楽しいんだ」