さっきの行動を思い出してみると、あの睨んでいたヤツがスカートだったことを思い出した。


………あいつか。


今思えば、女だったな。


でも、何で俺があんな普通に話してたんだ?


そんなことを自問自答しながら、ふと手に持っていた携帯電話を見た。


あー……、あんな睨んでいたヤツを女とは思ってなかったのか。


少しだけ女に悪い気もするが、いいか。


そう納得していると、横で葵が笑っていることに気づいた。


「何笑ってんだよ。」


「あはは!いや、その子のこと考えてたんでしょ?青春だね~。」


「……どこがだよ。」


色々と言いたいが、今言うとそれ以上に聞いてくるのが目に見える。


言ったって、葵はまた笑うだろう。