「それじゃウチは帰るけど、課題、あと少し頑張ってね?」


心配そうに私をチラチラ見ながら美結は荷物をまとめる。


「大丈夫だって!任せてよ」

「なら良いんだけど…」


美結を玄関まで見送ろうと立ち上がる。


「うおっ…」


立ち上がった瞬間、貧血なのか寝不足なのか疲れなのか、目眩がして再び座り込む。


「ちょ、、瑠梨大丈夫!?」


そんな私を見かねて美結が背中をさすってくれる。


「ごめん…目眩がして…」

「あんた…ふとんくんが来るからって張り切り過ぎるのも良くないよ?ちゃんと休んだ方が良いって…」

「大丈夫だよ…!」


これ以上心配させたくないから、無理やり笑顔を作り美結に見せる


「…、夏休み前からメニュー作成のリーダーの仕事、学校の課題、時々入るバイト、全部抱えて夏休み入って、遊びに誘っても忙しそうで、瑠梨は大丈夫なんだろうけど身体はそう思ってないみたいだよ…?」


美結が少し苦しそうな顔でそう話す。


「それに…ふとんくんと会って倒れちゃったらもっと大変だし…そうならない為にも休も?ね?」


そうだ…。


ふとんくんに会って倒れちゃったら元も子もない。


「うん…ごめん」

「大丈夫。ウチは1人で平気だから少し寝な?」


美結が私の身体を支えながらベットまで誘導してくれる。


「瑠梨ママにも少しだけ事情話してなるべく寝かせてもらえるようにするから、ちゃんと寝てね?おやすみ」


半ば強制的にベットに寝かせられる。


もう今日はこのまま寝ちゃおう…。


明日また頑張れば…、


そう考えていたところで、意識は途切れた。