「多いって…。年頃の女の子がこんなに食べれると思ってるの?」
お母さんにクレームをこぼす。
「何言ってんの。あんたいつもそのくらい食べるじゃない」
「そうだけど…!」
美味しいから仕方ない。
「ウチも、ご飯は沢山食べるんで、嬉しいですよ」
美結が微笑みながら答える。
「あら、似た者同士ね」
ふふっと笑いそう残すと、そのまま厨房に消えていった。
「でも、想像よりも多い…」
お母さんがいなくなったのを見て、美結が言う。
「食べられなかったら私が食べるよ!」
「瑠梨頼もしー」
棒読みで言いながらパスタを食べ始める。
美結はそういう所がある。
嫌いではない。
美結が食べたのを見て私も食べ始める。
「おいしい……」
そのままいろんな話をしながら食べていた。
ご飯が食べ終わり、スイーツを食べながらのんびり話をしていたら
チリンチリーン
とお店のベルが鳴った。
お客様だ。