に、しても……

何故クラスが一緒になってしまったんだ……。
しかも席が前。
くじ運が無さすぎる。

唯一良かったのは修も同じクラスだという事。学校では話せなくとも居るだけで少しは楽だ。


季節は春。まだ2年になったばかりの私達はまだ少し固い雰囲気があった。そこでいきなり体育祭がある。恐らくこのイベントを通してクラスの絆が深まっていくのだろう。


そして今は体育祭の話し合い。誰が何の種目に出るのかなどを決める。
男子は自分のやりたいやつに出るだろうけど…

「佐倉君と佐田君は何に出るのー?」

女子はまぁ…大体は不順な動機だよね…。

「んーー俺はサッカーかな。佐倉は?」
「そうだねぇ…私は何でも良いけど…まぁそうだね、サッカーかな。」

すると女子の何人かが嬉しそうに声をあげた。

「あ!私サッカー出るからさ、コツとか教えてくれる?」
「別にいいぜ?」
「私はまぁ暇なら。」

盛り上がってるなぁ…
ちなみに修の自称は男では珍しい「私」だが、それはどうやら昔の癖が残ってしまっているらしい。