……そんな風に思われてたのか。

「誰かと話してる所なんて誰も見たことないって言うからさ。」
「『話してみたら辛辣過ぎて泣きそうになった』?」
「何で分かったの…」

いや、わかるわ。
顔に書いてあったし。

最近これが酷いせいで彼の熱狂的なファンの視線が痛い。
声をかけてくる人は居ないものの陰で何か言われるのはいい気はしない。
かと言って自分から言いに行くのも面倒。つまり、放って置いてる。

「まぁそんな事は良いとして!」
「君が言い出したんでしょう!?」

彼は私の言葉をスルーして、普通の女子なら卒倒するくらい綺麗な笑顔を向けて言った。

「一緒に学校行こ!」
「結構です。」


取り敢えずこいつから離れたい。