活火山が空を噴き出す。


桃色の太陽が紺色の空で浮かぶ。

太陽からは塩水が垂れていた。


それを浴びる花々は空を見上げて口を開けた。

押し合い圧し合い塩水を求めて、それはそれは愉快そうに、でも欲望にまみれて、軽快なステップを踏む。


細い根っ子が絡まり合って転げてしまう花もいた。



そんな花たちを私はじっと動かずに見ていた。

正しくは、動けずにじっとしていた。



垂れてくる塩水に、私の黄色い葉っぱは緑色に焦げる。



それと同じように、口を開けた花たちは塩水を飲み込むと緑色に焦げて、死んだ。