この涙が枯れるまで


俺は岡を押しのけ、気絶してるやつの所に向かう。


「ちょっと村田、なにす「何する気だ、そいつに」


岡と被せて言ってくるこいつ。


てか、こいつじゃ分からねぇか。

「お前、名前は?」

俺の質問が唐突すぎたのかもしれない。


かもじゃねぇか。唐突すぎた。


「はぁ?何言ってんだ、名前と俺の質問は関係ねぇだろ。」

「名前は?」

尻込みしただろう。

俺でもそれされたら怖ーよ。

「伊勢谷 雷だ。」(いせたに らい)

ちっ、長ぇ名字しやがって。

「あー、じゃあ雷。俺がこいつになんかしたら殺してもらって結構だ。」

視線だけ雷に向け、俺は冷たく言葉を放った。

「…信じていいんだな」
「おう」