「音葉、今日部活は?」
「休んだよー。この日は、渚の家に来るって、約束してるじゃん。」
私は約束なんて言葉、口にした覚えはないけどね。
勝手に決めた勝手な約束事。
今ではそれが当たり前になってしまった。
三日おきに来てくれる音葉。
律儀すぎる、と言っても表しきれない。
どう表現したらよいだろうか。
そんな音葉は、テニス部に所属していて、 すごく上手い。
この前の全国大会で2位だったらしい。
本人はすごく悔しがっていたけど、充分すごいと思う。
「あっ、渚ー!またリスカ増えてる!このアホー!」
夢を諦めた時から、リスカがやめられない。
癖になってしまっている。
「ごめんね。」
「ううん。いいの。それよりさ!明日は春が来てくれるっていうから、春と一緒に来るね!」
「うん。ありがと。」
春(しゅん)
大切な幼馴染の1人。
小さい頃から、よく3人で遊んだ。
この3人は、同じ学校だ。

