「よっ」 という声と共に、1人、人が入ってきた。 「おはよう。音葉。」 この人は音葉。私の大切な幼馴染。 近所に住んでいる。 スポーツをしているせいか、髪は肩ほど、肌は綺麗な黄金色に焼けている。 忙しいのに、わざわざ来てくれる、私の大切な人。 もうずっと学校に行っていない私に構ってくれる。 いわゆる、お人好しってやつだ。 そんな人、そうそういない。