でも、少しでもヒントになるのなら、1%でも、私が変われる望みがあるのなら、足掻きたい。
でも、本当に1%もあるのか…?
わからない。
分からないよ。
「渚ちゃん?大丈夫?」
はっとした。
いけない。私ったら、何考えてるんだろう。
「ボーッとしてるみたいだけど、具合でも悪い?」
心配そうに顔を覗き込む岡さん。
初めてこんなに至近距離で顔を見た。
かっこいいな。
「いえ、大丈夫です。」
「ん、なら良かった。」
「あと、少し良いですか」
「いいよー?なんでも聞いて?」
やめとけ。聞いても後悔するだけだ。
無駄だ。
口、勝手に動くな。やめろ。
「2人の…過去が知りたいです。」