この涙が枯れるまで



「俺は律っていいます。趣味は、本を読むことです。気軽に話しかけてください。よろしくお願いします、渚さん。」





この人は、頭が良さそう。優しそう。髪も染めてないし、ピアスも空いてない。





優しい笑顔で、笑う人だなぁ。






「奏は以下省略だな。」




春が奏さんに向かって言った。





「なんでよぉ〜!」



奏さんは口を膨らませている。




「さっきやっただろ。」

「ちぇ。」



ふてくされたように言葉を吐き捨ててから、私に向かって、








「渚ちゃんのことは、一通り2人から聞いてるから、安心してね!緊張しないで大丈夫だよ!これからは、いつでもここに来て良いんだからね!」






こんなにも、私を認めてくれる人がいたのか。








私が見ていた世界は、案外小さいものだったのかもしれない。