ずいっと握手を求める手が伸びてきた。 断る理由もないので、私は手を出して、奏さんと握手をした。 そして、「こちらのお席へどうぞー」と、奏さんの案内に従って私達は席に着いた。 心なしか、嬉しそうだった2人の顔を、私はしっかりと見ていた。 少しだけ、ここにきて良かったなと思えた、そんな気がした。 案内されてから春は、「着替えてくる」と言って、奥の方に行ってしまった。 私達はカウンター席に座った。