この涙が枯れるまで


もう少しで部屋に着きそうだ。という時に、春はこちらを振り向かないで、一言、小さな声で私に聞こえるように言った。


『自分の気持ちに、正直にな。』

どういうことだろう?


春はいつも大事な部分を言わないから、よく分からないことが多い。


だけど今回は最上級だ。


意味不明にも程がある。


「早くドア開けて」

なんのこっちゃと思い、私はドアを開けてあげた。


グラスを持って部屋に入ると、みんながおかえりと声をかけてくれた。

「あ、グラスありがとう!そして春男前〜♪」

「うっせ」