この涙が枯れるまで


音葉は勝手にみんなを私の部屋に連行した。


私の部屋は2階の角にある。

階段を上り、左に曲がって進めばすぐそこだ。


角にしてなかったら、春が侵入してくることも無かったのに。


少し後悔。


みんなが私の部屋に入り、また「「広ーっ!!」」と声を上げるのを聞いて、私はグラスを取りに行った。


私の部屋はこの家の個室で1番大きい。


無駄に広いから寂しくなって、小さい頃はあまり使わなかったな。


ずっとお母さんに引っ付いてばかりで。


苦い思い出だ。でも、いい思い出でもある。