この涙が枯れるまで


私は走って部屋に戻り、机の棚の中からカッターを取り出した。


それからはあまりよく覚えていない。

貧血になってクラクラとし始めるまで、私はただひたすらに自分を傷つけていた。

朝起こしに来たお母さんに止められるまで、無心で腕を切りつけていた。


動脈を思い切り切らなかったのは、多分春のお陰。


包帯が目に入った時に春の笑顔が目に浮かんだんだ。

春や音葉への罪滅ぼしのために、私は生きなきゃいけないんだって。


でも、少し弱くなるのだけは許して欲しい。

私だって、強くなりたいよ。