春のうそつき。 聞いたところで何も話してくれないのは目に見えていたから、私はあえて何も聞かなかった。 それから春と軽くお話をして別れた。 「またな」 「うん。ばいばい」 安定のベランダから帰っていく春に手を振り、春が部屋に入るのを確認して、私は今度こそ鍵を閉め、カーテンと閉じ、眠りについた。 夜中の2時頃、目が覚めた。 トイレに行こうと。重い瞼を持ち上げて、私はトイレに向かった。 階段を降りてみると、リビングにはまだ明かりがついた。