そう言ってまた頭を撫でた。 今日は何度目だろうか。 春はよく頭を撫でる。 それは不安な時だ。 それくらい私が春を不安にさせていたんだと、改めて実感した。 もちろんなんの気もなく頭を撫でる時もあるけれど、春が頭を撫でる理由は大抵不安な時だ。 「ごめんね。春。」 頭を撫でている手の隙間から、春を覗き込むと、春は笑って、 「なにを謝ることがあるんだよ。大丈夫だから、気にすんなよ。」 と言った。