この涙が枯れるまで


そう言ってまた頭を撫でた。

今日は何度目だろうか。

春はよく頭を撫でる。

それは不安な時だ。

それくらい私が春を不安にさせていたんだと、改めて実感した。


もちろんなんの気もなく頭を撫でる時もあるけれど、春が頭を撫でる理由は大抵不安な時だ。


「ごめんね。春。」

頭を撫でている手の隙間から、春を覗き込むと、春は笑って、

「なにを謝ることがあるんだよ。大丈夫だから、気にすんなよ。」

と言った。