小さな変化にも直ぐに気づく。
やっぱり鋭い人だ。
「お店にいたの。」
「はぁ?店ぇ?なんでこんな時間まで」
春が情けない声を出して私に問いかけをする。
質問攻めとか、好きじゃないんだけど。
でも春は最後まで聞いてくるだろう。
誤魔化すのだって大変だし、ましてや嘘なんてついたら殺されてしまう。
それに、春が来ると思って無かったから、言い訳だって考えていない。
私は全てを打ち明けるしかないのだと、そう思った。
絡まれた話以外。
「お店で、2人の昔の話を聞いてた。」
そう言うと、春の顔は少し穏やかになっていた。

