この涙が枯れるまで


「雷さんとは、帰る途中偶然会ったから、送ってもらっただけだよ。何も無い。」


あながち間違ってはいない。

ざっくり説明するとそうなるんだから。

誤解は解いたけど、春の顔は曇ったままだ。

何が気に入らなくて、私にどうして欲しいのか言ってくれないと、私も神様じゃないんだから分からない。


「じゃあ、雷と会う前は何してたんだよ。雷は女の子をこんな遅い時間まで連れ回すほど馬鹿じゃねえよ。」


春はなにかと勘がいい。

なんだってお見通しだ。

それが怖い点でもある。

隠し事は許されない。