「雷さんとは、帰る途中偶然会ったから、送ってもらっただけだよ。何も無い。」 あながち間違ってはいない。 ざっくり説明するとそうなるんだから。 誤解は解いたけど、春の顔は曇ったままだ。 何が気に入らなくて、私にどうして欲しいのか言ってくれないと、私も神様じゃないんだから分からない。 「じゃあ、雷と会う前は何してたんだよ。雷は女の子をこんな遅い時間まで連れ回すほど馬鹿じゃねえよ。」 春はなにかと勘がいい。 なんだってお見通しだ。 それが怖い点でもある。 隠し事は許されない。