この涙が枯れるまで


「で、なんの用」

春が訳もなく私の部屋に侵入してくるはずがない。


いつも何かしらの理由があるんだ。


私何かしたかな。


「玄関に雷が見えた」

あ、見られてた。

絶対に避けたい状況。フラグ回収しちゃうかも。


お隣さんだし、春の部屋からだと玄関の様子なんて良く見える。


でも、せっかく雷さんも秘密にしてくれてるのに、雷さんの気持ちだって無下にできない。


「今日。帰りが遅かったな。」


春、少し怒ってる。


それは私を心配してのことだって、分かってはいるけれど、やっぱり本当の事は話したくない。

怒られるの嫌だし。