この涙が枯れるまで


私は家に入ったあと、靴を脱いでいたらリビングから叫び声が聞こえてきた。

「渚はまだ帰ってこないのか!」

「あなた、落ち着いて…!渚だってもう立派な大人よ。あなたが親離れしないでどうするのよ。」

喧嘩かな。でもお母さんはすごく冷静だ。

お父さん、帰ってきてたんだ。

私のお父さんは、よく会社の出張で家にいないことが多い。

大体は半年に1度くらいのペースで帰ってくる。


そんな声もお構い無しに、私はリビングに行く。


「ただいま、お母さん、お父さん」