最初にこの沈黙を破ったのは雷さんだった。
「さっき触った時に思ったけど、やっぱり細いね、ちゃんと食べてる?」
いきなり何を言い出すんだと思ったら、なんだそんな事か。
体重を聞かないところは、また雷さんらしい。
気を利かせてくれてるのかな。
「私、165あって、40kgくらいしかないんです。気持ち悪いですよね。」
自分で傷口に塩を塗ってどうする。
拒食症だったんだから、痩せていて当然だろう。
そろりと雷さんの方を見ると、雷さんは笑っていて、とても穏やかな目をしていた。
元ヤンとは思えない、優しい目。
そして、雷さんの綺麗な唇が動いた。

