この涙が枯れるまで



「ていうか、本当に大丈夫だった?女の子に向かって酷いことするよね。女の子は宝なのに!痛かったでしょ?この手首。アザになってるよ。怖かったね。もう大丈夫だよ。」

優しい声。

心が洗われていく。


あの時の汚れを落としてくれる。


雷さんって、こんなにかっこよかったっけ。

いや、惚れはしないけど。

「大丈夫。だからもう歩けるよ。ありがとう」
「でもまだ痛いでしょ?」

「大丈夫。」

「ならいいけど…」と良い、私を渋々下ろす雷さんは少し寂しそうでもあった。