この涙が枯れるまで


そう思ったのもつかの間。


私は誰かに手を掴まれる感覚を覚え、勢いよく後ろを振り返った。


20代前半…だろうか。男が私の腕を掴んでいる。


顔に見覚えはない。


「おね〜さん♪ひとり〜?」


どうやら酔っ払いのようだ。


周りの男性達もみんなニヤニヤしながら私を見ている。すごく気持ち悪い目だ。

振りほどこうと手に力を入れてみても、男はもっと強い力で私の腕を掴んでくる。

(これアザになりそう。すごく痛い。)


助けを呼びたいけど、店から結構離れてしまっていたため、助けを呼ぶことは出来ない。