この涙が枯れるまで


そうだ。元ヤンとは思えないアイドル感。


すごい成長ぶりだ。


きっといい調教師さんと巡り会えたんだね。


「最初は何をやらせてもダメダメだったんだぞ」と、笑いながら言う村田さんはすごくかっこいい。


「長話をして悪かったな。お前もそろっと帰れ」


出口を指さす村田さん。


外を見るとすっかり暗くなっていた。


村田の指先を追うと、扉を開けて待っている岡さんが目に入った。


いつの間に。


時計を見ているともう9時になっていた。