そうこうして、音葉の話を聞いていらたら、もう6時半になっていた。
「やばっ、もう帰らないと・・・!ごめんね渚、また明日、春と一緒に来るから!」
「うん、ばいばい。」
そう言って、手を振って音葉を見送った。
部屋に1人になった私は
「始めますか。」
棚から原稿用紙とペンを出した。
そう、私は小説家だ。
1人でやることのなかった私は、なんとなく書いた携帯小説がヒットして、作家デビューを果たした。
音葉や春にも言っていない、私だけの秘密。
物語では、私の憧れていた世界を書いている。
主に、恋や友情の話が多い気がする。
したこと無かったから。
だから、物語で書いているんだ。
書き始めると止まらなくなってしまう。

