雷の必死な声に、嘘はなかった。 本音だった。雷も牙龍が好きなんだ。 失いたくないんだ。 だから必死に戦ってるんだ。 雷はもう精神がおかしくなっちまいそうなくらい、悲しい顔をしていた。 とても悲しい顔。何を言っても表現出来ない。 家族が死んでも、こんな顔はしない。 じゃあなんだ。まるで、この世界に、味方が一人も居なくなったような、孤独な悲しい目をしていた。 「止めてやりてぇけど、今の俺には無理なんだ。すまねぇ。」