この涙が枯れるまで


「うん、雷。」

そう言って澄川は俺達が居る方へと体を向けた。

雷も一緒だった。


2人の目には殺気や怯え、疑い等は一切なく、まっすぐと、真実を見る目をしていた。


こんな素直になれる人間はすごく尊敬する。


「今の牙龍は荒れています。メンバー内での抗争は絶えません。牙龍の中で、僕らは反逆者と呼ばれています。総長に耐えられなくなったからです。」

奏は確かに言った。


メンバー内での抗争…だと?


そんな事が許されていいはずがない。


メンバー全員の仲が良く、お互いに信頼出来る関係であること。


それがルール。