やーっと全部の授業が終わって放課後。




「じゃーね、しっかりと怒られてくるんだよ?笑」


「う〜。梨恋ちゃんのいじわる。」




はいはいって言って帰っちゃった。




はぁ〜。行くしかないか〜。




コンコンコンッ




「失礼します!」


「おお、小鳥遊。ちょっとこっち来い。」




先生の机の上には大量のプリント。




え、すごく嫌な予感。




「このプリントをホッチキスで止めて教卓の上に置いておいてくれ。ちょっと大変かもしれないが、小鳥遊ならできる!」


「え?これちょっとどころの量じゃ、、」


「あ〜、仕事減った!ありがとな小鳥遊!」




私の反論も虚しく先生はプリントを私に押し付けると職員室を出ていった。




ほんとについてない。




ちょーっと藤村くん見てただけなのに!




しかもこのプリント重すぎる。




とぼとぼと階段を上がっていると突然ドンッと誰かにぶつかって持っていたプリントが盛大に散らばった。




「うわ、ごめん!大丈夫?」


「あ、はい、大丈夫です!」


「よかった。じゃ。」




、、、、っておーーーい!拾ってくれないんかいっ




なんだよー、自分からぶつかってきたんだから拾ってくれてもいいじゃないかー。




「なにやってんの。」




突然上から聞こえてきた声に顔を上げる。




「え!?藤村くん?どうしてまだ学校にいるの?」




まさか会えると思ってなかったからテンションMAX




「なんでもいーでしょ。それよりどーやったらこんなに散らかるの。」


「ちょっと人にぶつかっちゃって、、えへへ」


「はぁ。」




あ、藤村くんにため息つかれちゃった。




どんくさいやつってあきれちゃったかな。




「ほんと私ってドジだよねっ
あの、藤村くんはもう行って?何か用事あるんでしょ?」




こんなとこを見られたのが恥ずかしくて早口でそう言った。




「、、、。」




ひらっ




え?どうして藤村くんプリント拾ってるの?




「ふ、藤村くん?大丈夫だよ?ありがとう!」


「早く拾って。」


「は、はい!」




私の質問なんか無視してそう言われたので慌ててプリントを集める。